Hermes Agentの使い方・構築方法|導入、モデル設定、Gateway連携

**Hermes Agent(エルメスエージェント)**は、Nous Researchが公開するAIエージェントです。デスクトップまたはコマンドラインで導入し、AIモデルを選んでチャットを始めます。この記事では、Hermes Agentの作り方として、インストールからモデルの設定、動作確認、必要な場合のメッセージ連携までを説明します。手順は公式Quickstartをもとにしており、実機での検証結果ではありません。

Hermes Agentの使い方は、インストール→モデル選択→最初の会話→会話の再開、の順に確認すると分かりやすくなります。 最初からTelegramなどのGateway連携や定期実行を設定する必要はありません。Mac・WindowsではDesktop、Linuxやターミナル中心の利用ではCLIから始められます。

モデル設定や外部サービスとの連携を含めてHermes Agentを業務用に構築したい方は、ZETTAiのAIエージェント構築サポートをご覧ください。

Hermes Agentの使い方:最初の会話までの早見表

やることDesktopを使う場合CLIを使う場合
導入公式サイトのDesktopパッケージを入れるOSに合う公式インストール手順を実行する
モデル選択初回設定で利用するプロバイダーを選ぶhermes setupまたはhermes modelで選ぶ
最初の会話アプリで確認しやすい依頼を一つ送るhermesまたはhermes --tuiを開いて一つ送る
結果確認モデルと返答、許可した操作を確かめる返答後、hermes --continueで会話を再開できるか確かめる

この表は公式Quickstartの手順を整理したものです。DesktopとCLIでは表示や設定場所が異なるため、使う入口に合わせて進めてください。すでにCLIを導入済みなら、次のコマンドでモデルを選び、会話を始められます。

hermes model
hermes --tui

最初の依頼は「この検証用フォルダーのファイル名を一覧にして。変更や外部送信はせず、読めなかったものも教えて」のように、結果を自分で照合できるものにします。返答が得られたら一度終了し、hermes --continueで続きから開けるか確認します。モデルやツールが正しく使えない場合は、Gatewayを追加する前にhermes doctorで診断します。

「記憶」と「スキル」は何に役立つ?

繰り返し使う前提や手順を残せると、毎回長い指示を書き直す負担を減らせます。スキルは、特定の作業をどう進めるかを再利用する仕組みです。ただし、保存された内容が常に正しいとは限りません。担当者や社内ルールが変わった場合に見直す運用が必要です。

たとえば、社内公開済みの記事を整理する作業なら、参照先、分類基準、出力形式を決めて試せます。外部にメールを送る、ファイルを削除するなどの操作は、別の承認段階に分けます。

Hermes Agentのインストール方法を選ぶ

利用環境最初に選ぶ方法
Windows公式のDesktopパッケージを入れる。コマンドラインのみの導入も可能
Apple Silicon搭載Mac公式Desktopパッケージ、またはCLI導入
Linux・WSL2公式インストールガイドのCLI手順

公式Desktopパッケージにはエージェントの実行環境が含まれます。macOSのDesktopインストーラーはApple Silicon向けです。Intel Macでは配布形式や更新条件が異なるため、公式の対応環境を確認してください。

Hermes Agentの作り方:CLIでインストールする

以下は公式Installationに掲載されたCLI向け手順です。実行前に公式ページで最新のコマンドと対応環境を確認してください。インストーラーは必要なファイルを取得し、対話形式の初期設定を始めます。

macOS・Linux・WSL2の場合

ターミナルで次を実行します。公式ガイドでは、POSIX環境のインストールにGit、curl、tar、SHA-256のツールを用意するよう案内しています。

curl -fsSL https://hermes-agent.nousresearch.com/install.sh | bash

Windowsの場合

PowerShellで次を実行します。デスクトップアプリを使いたい場合は、公式サイトからWindows向けパッケージを選べます。

iex (irm https://hermes-agent.nousresearch.com/install.ps1)

インストール後にコマンドが見つからない場合は、ターミナルを開き直し、公式ガイドのPATH設定を確認します。すでに初期設定を済ませていれば、次の手順でモデルと会話を確認します。

Hermes Agentの使い方:最初の会話まで

  1. 上の表から自分のOSに合う方法でインストールします。
  2. CLIではhermes setupを実行し、案内に沿ってAIモデルのプロバイダーを設定します。接続先を自分で選ぶ場合はhermes modelを使えます。モデルの利用条件と費用もここで確認します。ローカルモデルを選ぶ場合は公式資料の必要なコンテキスト長も確認します。
  3. hermes、または画面付きのターミナル操作ならhermes --tuiでチャットを開始します。
  4. 「この検証用フォルダーのファイル名を一覧にして、変更せずに要点を教えて」のように、結果を確認しやすい依頼をします。選んだモデルが表示され、エラーなく返答するか確認します。
  5. 作業を広げる前に、hermes --continueで会話を再開できるか、許可した範囲のツールだけが使われるかを確認します。

CLIでモデルを選び、会話を始めるコマンドは次のとおりです。インストール時に設定を終えていない場合は、先にhermes setupを実行します。

hermes model
hermes

選択したモデルが画面に表示され、簡単な質問にエラーなく返答すれば、基本の動作確認は完了です。モデルや接続先によって利用料金が発生するため、契約条件も確認します。会話を終了した後は、hermes --continueで直前の会話を再開できます。

メッセージアプリで常時使いたい場合は、基本のチャットが動いた後にhermes gateway setupを進めます。初回からGateway、定期実行、スキルを同時に設定すると、不具合の原因を切り分けにくくなります。

Hermes Agentを構築する手順:常時使える状態まで

「インストールできた」と「仕事に使える」は別の状態です。公式Quickstartの順序に沿って、次の四段階で確認します。ここではCLIを使う一人の検証環境を想定し、実機で動かした結果とは区別しています。

段階操作完了を判断するもの
モデル接続hermes setupまたはhermes modelでプロバイダーを選ぶhermesで一往復の会話が成立する
作業範囲hermes toolsで利用するツールを確認する読み取りだけの依頼で、許可していない操作が起きない
メッセージ連携必要な場合だけhermes gateway setupを実行する接続したチャネルから試験メッセージを送受信できる
運用確認hermes doctorとhermes gateway statusで設定と稼働を確認する再起動後の接続方法、停止方法、担当者が分かる

外部のメッセージアプリに接続する前に、Botのトークンを誰が保管し、どの利用者からのメッセージを受け付けるか決めます。サーバーで常時稼働させる場合は、認証情報、ログ、バックアップ、更新、障害時の再起動手順も構築の範囲です。DockerやSSHで実行環境を分ける選択肢は公式Quickstartのサンドボックス説明を参照してください。

最初の依頼と結果の確認例

この検証用フォルダーにあるファイル名を一覧にしてください。内容の変更や外部送信はせず、読めなかったファイルと理由も最後に示してください。

実行後は、一覧が実際のフォルダーと一致するか、許可していない変更がないか、失敗時に理由が分かるかを人が確認します。成果物だけを見て完了とせず、使ったモデルと接続先、許可した操作も記録すると、後から設定を再現できます。

インストールできたのに動かない場合

症状確認すること
hermesが見つからないターミナルを開き直し、公式ガイドのPATH設定を確認する
モデルが応答しないhermes modelでプロバイダー、モデル名、認証情報を確認する
前の会話を再開できないhermes sessions listでセッションと利用中のプロファイルを確認する
Gatewayにメッセージが届かないhermes gateway statusで状態を確認し、トークンと接続先の設定を見直す

原因を絞れない場合はhermes doctorを実行し、表示された設定を確認します。ローカルモデルでは、エンドポイント、モデル名、コンテキスト長を公式Quickstartに沿って確認してください。

会社で使う際のチェック項目

公式のセキュリティガイドを参照し、実行できるコマンド、読み取れるディレクトリ、保存する秘密情報、外部サービスへの接続を整理します。AIがウェブページや文書を読む場合、そこに書かれた指示を業務上の命令として扱わないよう、操作結果を確認します。

最初の検証に向く作業慎重な設計が必要な作業
公開情報の要約、架空データの整理本番ファイルの変更、顧客への送信
ローカルの試験用フォルダーでの作業決済、公開、削除、認証設定の変更

OpenClawやクラウド型との違い

OpenClawはGatewayを中心にチャネルとツールをつなぐ構成です。Grok BotやOpenAIのdotsにはクラウドコンピューターを使う利用形態があります。選ぶ際は製品名より、どこで実行し、誰が権限とログを管理するかを比べます。

よくある質問

Hermes Agentは無料ですか? 公開リポジトリのライセンスと、使うモデル・サーバー・運用にかかる費用は別です。構成を決めてから見積もります。

記憶機能に社内秘密を保存してよいですか? 保存場所、アクセス権、削除方法を確認するまで入れないでください。まず架空情報で試します。

Hermes AgentはWindowsで使えますか? 公式はWindows向けDesktopパッケージとネイティブCLIの導入方法を案内しています。配布形式や対応条件は公式Installationで確認してください。

Hermes AgentにGatewayは必須ですか? いいえ。最初の会話はDesktopまたはCLIで試せます。メッセージアプリから使う場合に、基本の会話が動いた後でhermes gateway setupを進めます。

自社でAIエージェントを検証したい場合は、対象業務と必要な権限を整理してお問い合わせください。

最初の会話を試した後、常時使う環境や権限の設計まで進めるなら、Hermes Agentを含むAIエージェントの構築・運用支援で支援内容を確認できます。